順調に上がり続けている米国株(S&P500)ですが、そろそろ調整では?という声も聞こえてきます。
いま一度アノマリーなどを確認してみようと思います。
S&P500の月間パフォーマンス(70年分)
米国🇺🇸株(S&P 500)は2月に弱含む傾向にあります。1950年からのデータですが、2月に米国株が上昇する確率は55%と他の月と比べ低く、月間パフォーマンスは平均-0.03%です。歴史が繰り返すと3月、4月はそれぞれ1%以上の上昇となりますので、2月の下げは買い場といえます pic.twitter.com/opyVChmMgk
— HUTCH ハッチ (岡元兵八郎) (@heihachiro888) 2021年1月31日
少し古いツイートですが、こちらはMonex証券のチーフ•外国株コンサルタントである岡元平八郎氏のTwitterです(このツイートは1月につぶやかれているので2月の話をされています。)。
1950年から2020年までのS&P500の月間パフォーマンスをまとめた表を投稿してくださっています。
見ていただくとわかりますが、9月はパフォーマンスが1年の中で最もよくありません。
リターンがプラスになる確率は唯一、50%を下回っています。
先日の記事でレイバーデーにも触れましたが、新年度はじめは色々動きがあることから需給関係が崩れて相場に影響を与えるようです。
しかし、9月以外は全て50%を上回っているわけですから、S&P500すごいですね。
ジェレミー・シーゲル教授の弱気発言
【短信】2-5週のうちに5-10%の調整も:ジェレミー・シーゲル – The Financial Pointer®
フィナンシャルポインターの記事を紹介します。ウォートン大学のシーゲル教授(後述)から下記の通り、発言がありました。
マイナス要因が積み上がっており、今後2-5週間のうちに5-10%の調整があるかもしれない。
8月20日の記事(発言日は特定できず)のため、そこから2-5週間というと、大体9月中です。理由は下記のとおり。
- 5%調整が200営業日ない。
- 季節的に8月下旬から9月は相場がさえない。
- 新学期の買物で「値札ショック」(値上げにびっくりする)があれば、公衆の議論が起こる。
- デルタ変異種。
シーゲル教授って誰?と思われた方は下記をご参照ください。
ジェレミー・シーゲルは、ペンシルバニア大学ウォートンのファイナンスの教授。
「証券投資の大家」と呼ばれ、マーケットにおける有名人の一人です。
ジェレミー・シーゲルが書いた「株式投資の未来」(原著「The Future for Investors」)や「株式投資」(原書「Stocks for the Long Run」)は、長期投資のバイブルといわれています。
引用:
引用にもある通り「株式投資」、「株式投資の未来」は米国株のバイブルとして有名です。
まとめ
というわけでアノマリー的にも米国株の権威の発言からも少し怪しい空気が漂っています。
特にシーゲル教授、たまーに見る記事ではいつも米国株に強気な方のため、そんな方でも調整が入るかもしれないとおっしゃっているのは少し驚きました。
とりあえずは金曜日の雇用統計かと思いますので注視していきたいです。
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