私のジュニアNISAは全てオルカンです。
オルカンの紹介記事はたくさんあるので、連動しているインデックス"MSCIオールカントリー"などにも触れつつ、個人的に思う強みも書こうと思います。
そもそも”オルカン”って?
下記の投資信託の略称になります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
(「オール・カントリー」→「オルカン」)
非常に低コストで世界に分散投資できることが魅力の投資信託です。
大手ネット証券の投資信託販売ランキングでは、常に上位に入っています。
基本情報
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018年10月31日 |
信託報酬手数料 | 0.1144%以内 |
純資産総額
2900.42億円(2021年10月6日現在)
ちなみに同じeMAXIS SlimシリーズのS&P500は6611.27億円(2021年10月6日現在)でした。
オルカンが連動しているインデックスは?
オルカンもS&P500に連動している投資信託(eMAXIS Slim S&P500など)と同じように、ベンチマークとしているインデックスがあります。
交付目論見書(投資信託の説明書)を見てみると・・
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
引用:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書
このMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとはいったい何なのでしょうか。
MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)とは
MSCIも含めた正式名称は下記のとおりです。
オール・カントリー・ワールド・インデックス
The MSCI ACWI Index, MSCI’s flagship global equity index, is designed to represent performance of the full opportunity set of large- and mid-cap stocks across 23 developed and 27 emerging markets. As of June 2021, it covers more than 2,900 constituents across 11 sectors and approximately 85% of the free float-adjusted market capitalization in each market.
DeepLで翻訳すると・・
MSCI ACWIインデックスは、MSCIの代表的なグローバル株式インデックスで、23の先進国市場と27の新興国市場にまたがる大型株と中型株の完全なオポチュニティセットのパフォーマンスを表すように設計されています。2021年6月現在、11セクターの2,900以上の構成銘柄をカバーしており、各市場のフリーフロート調整後の時価総額の約85%をカバーしています。
MSCI ACWIは世界の先進国23か国と新興国27か国の大型、中型株に投資し、世界の85%をカバーしているとのことです。小型株は入っていません。
組入国
2021年3月末現在
先進国の比率が87%でそのうち米国が約60%を占めています。新興国は13%で最多は中国の約5%ですね。
直近の組入上位10国を確認します。
2021年8月末現在
組入上位10銘柄
構成銘柄はS&P500とそっくりです。参考までに同月の月報を載せておきます。
チャート比較(VS S&P500)
1年
青がオルカン、オレンジがeMAXIS Slim S&P500です。
1年だとパフォーマンスにあまり差はないですね。
- eMAXIS Slim 全世界株式:33.04%
- eMAXIS Slim S&P500:36.56%
5年
オルカンはこの記事作成日現在、まだ設定日(2018年10月31日)から5年経過していないため、代替のETFで比較します。あくまで参考でお願いします。
- オルカン(ACWI・青):87.20%
- S&P500(VOO・オレンジ):120.36%
10年
- オルカン(ACWI・青):208.16%
- S&P500(VOO・オレンジ):355.79%
いずれもS&P500がオルカンをアウトパフォームしていました。
個人的に思うオルカンの強み
現在は米国が60%が占めていますが、これは米国が大きく成長しており、今後も株価の上昇が見込めるからだと私は考えています。
ただ、長期(10年以上)投資であれば、その期間内に米国の成長が鈍化し、別の国が大きく成長する可能性もあります。
その場合、ACWIを運営するMSCIは全世界を対象に、最適なパフォーマンスを得られるようポートフォリオ組み替えると思います。
(わざわざパフォーマンスが悪いままにしておくということはないと思うので・・)
この点は投資先が米国のみのS&P500連動投資信託などより強みだと考えています。
まとめ
オルカンはやはり良い投資信託だなと記事を書いていて再認識できました。
今後、何十年と付き合い、世界の成長とともに私の資産も大きくしてくれることを願うばかりです。
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