※本記事は2022年9月3日にリライトしました。
金利上昇時に有効なETF「TMV」をご紹介します。
ETF概要
正式名称 | ディレクション20年超米国債ベア3倍ETF |
運営会社 | ディレクション |
経費率 | 0.95% |
S&P500の3倍ブルETF「SPXL」やフィラデルフィア半導体指数の3倍ブルETF「SOXL」などもディレクションです。
レバレッジが多いですね。しかも3倍・・。
TMVはどういった値動きをするのか
NYSE 20年米国債指数の値動きの反対方向の300%のパフォーマンスに連動した成果を目指す。
引用:SBI証券 レバレッジETFの魅力~Direxion3倍ブルベアETF~
簡単に言うと20年米国債の価格が低下(金利上昇)すると、3倍上昇します。
長期金利と言うと、10年を指しますが、TMVは20年である点が注意ですね。
また、3倍レバレッジではありますが、SOXLなどのように激しい値動きはしません。
何回か売買したことありますが、1日の値動きは5%以下がはほとんどです。
金利上昇にTMVが良い理由
金利が上昇すると国債の価格は低下し、国債の価格が低下するとTMVは上昇するからです。
金利が上昇するとなぜ国債は低下するの?と思われた方は下記の図をご覧ください。
これは、発行時債券価格100円、利率2%が前提の話です。
利率よりも金利が上回れば、債券の魅力が損なわれるため、債券の価格は下がります。
逆に金利が下落すれば、債券の方が投資対象として魅力的になるわけですから、債券の価格は上がります。
チャート比較
理屈よりチャートだと思うので、10年米国債との相関を確認したいと思います。
オレンジ:TMV
2021年9月から2022年9月までを比較したものになります。
完全に連動しているとは言えませんが、年明けぐらいからは概ね連動しているのは確認ができるかと思います。
ただ、そもそもこのETF自体が20年債と連動しているものなので、多少乖離するのは仕方ないとは言えます。
参考までに20年米国債との相関を見てみます。
ほぼ連動していますね(当たり前といえば当たり前ですが・・。)
おまけ(FAS)
FAS(金融セクター3倍ブルFTF)も長期金利上昇に有効と聞いたので、チャートを比較してみました。
ただ、相関関係はほぼありませんでした。
参考までに載せておきます。
まとめ
今回はTMVをご紹介しました。皆さんの投資のヒントになれば幸いです。
↓TMVとは逆の動きをする『TMF』の記事はこちら↓
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