最近のウクライナ侵攻により、先週更新する予定の記事が今日になりました。
今回は株価の先行指標ともいえるマージンデットについてです。
マージンデット(証拠金債務)とは
現在、株式市場でどの程度のレバレッジがかけられているのか、その参考になるのがマージンデット(証拠金負債)である。マージンデットは、個人や機関投資家が保有する株式を担保に借り入れた金額で、市場全体のレバレッジの傾向を示すものである。
第241回「過剰流動性が覆い隠す2300兆ドルの時限爆弾を抱える市場」石原順|「マーケットの最前線」|岩井コスモ証券ネット取引
信用残高などのイメージかもしれません。
(信用取引したことないのであまり詳しくないため、違ったらすみません。)
マージンデットとS&P500
過去、27年のマージンデット(赤)とS&P500(青)の推移を示したグラフです。
S&P500が下落するちょっと前にマージンデットが下落しているように見えませんか?
これが先行指標と呼ばれる所以です。
レバレッジをかけて保有していたポジションを解消するわけですから下落するのはまあ自然ですよね。
昨年対比
昨年と比較してマージンデットがどうだったのかを示しているグラフです。
2020年3月頃のコロナバブルから大きく上昇し、現在大きく下落しています。
紫の箇所はドッドコムバブル、リーマンショックの頃です。
現在はその時のように0を下回っていませんが、さらに下回ると大きな下落になる可能性があります。
念のためですが・・
暴落がくるとかそういうことを言う気はありません。
あくまで過去そうだったというだけです。
ただ、シナリオとしてそういう可能性もあるという認識だけはしておいても良いのかなと思います。
まとめ(所感)
もし暴落があるとするなら市場が全く織り込んでいない事柄だと思います。
利上げ、QT(バランスシート)は従前からマーケットでは意識されていました。
織り込みの程度(利上げ回数など)で下落(まさに今)はあるかもしれませんが、暴落はないと思っています。
(QTはまだ具体的な話がないのでタカすぎるとよくわかりませんが)
ここらへんはインフレによってペースが大きく変わると思うのですが、さてどうなるか・・。
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