金利下落時に有効なETF「TMF」をご紹介します。
ETF概要
正式名称 | ディレクション20年超米国債ブル3倍ETF |
運営会社 | ディレクション |
経費率 | 0.95% |
S&P500の3倍ベアETF「SPXS」やフィラデルフィア半導体指数の3倍ベアETF「SOXS」などもディレクションです。
レバレッジが多いですね。しかも3倍・・。
TMFはどういった値動きをするのか
NYSE20年超米国債インデックスのパフォーマンスの-3倍(マイナス3倍)となる投資成果を目指します。
簡単に言うと20年米国債の価格が上昇(金利が下落)すると、株価は上昇します。
長期金利と言うと、10年を指しますが、TMFは20年である点が注意ですね。
また、3倍レバレッジではありますが、SOXLやTECSなどのように激しい値動きはしません。
1日の値動きは5%以下がはほとんどです。
金利下落にTMFが良い理由
金利が上昇すると国債の価格は低下し、国債の価格が低下するとTMVは上昇するからです。
金利が上昇するとなぜ国債は低下するの?と思われた方は下記の図をご覧ください。
これは、発行時債券価格100円、利率2%が前提の話です。
利率よりも金利が上回れば、債券の魅力が損なわれるため、債券の価格は下がります。
逆に金利が下落すれば、債券の方が投資対象として魅力的になるわけですから、債券の価格は上がります。
チャート
かなり大きく下落していますね。この1年で60%以上の下落しています。
金利が急激に上がっているから当然といえば当然です。
ただ、裏を返せば金融緩和などが行われ金利が下がれば上値余地はあるわけですからそこは絶好の投資タイミングになります。
米国債との比較
理屈よりチャートだと思うので、10年米国債との相関を確認したいと思います。
オレンジ:10年米国債
2021年9月から2022年9月までを比較したものになります。
2022年5月~8月は、10年米国債が大きく上下していますが、TMFはあまり動いていないですね。
この点を除けば概ね連動しているかなと思います。
ただ、そもそもこのETF自体が20年債と連動しているものなので、多少乖離するのは仕方ないとは言えます。
参考までに20年米国債との相関を見てみます。
こちらも10年米国債と同じような感じですね。
(正直、もっと連動していないといけないのではと思いましたが。。)
まとめ
今回はTMFをご紹介しました。皆さんの投資のヒントになれば幸いです。
↓TMFとは逆の動きをするTMVの記事はこちら↓
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